2018.09.15
豊田ものづくりブランド認定企業紹介⑤ 【株式会社三光ライト工業所】
未来を考え、たどり着いたのはぬくもりのあるプラスチック
プラスチック射出成形に特化した事業を展開する三光ライト工業所。主に自動車用プラスチック部品を製造しています。社長の大岩さんは、大事な商品であるプラスチックを身近に感じる一方で、昨今の海の汚染など、プラスチックによる環境問題の発生に心を痛めていました。「いつかこの事業を子どもたちの世代に」と考えた時に、昔から抱く「環境に優しいプラスチックを作りたい」という漠然とした夢が、現実的なものに変化。試行錯誤の末、材料の約半分が間伐材であるプラスチックプランター「うるぅポット」を開発しました。プラスチックの原料となる石油は、枯渇が危惧されています。「うるぅポット」は間伐材を混ぜているためプラスチックの使用量が抑えられるとともに、水も吸収しやすく空気も通しやすい素材です。さらに、「使う人に楽しんでもらえるように」と好きな絵柄が転写できる技術も開発しました。「無機質なプラスチックが、、木のおかげでぬくもりのあるものになった」と喜ぶ大岩さんの確かな知識と技術が、プラスチックの未来を照らしています。